〝卒業〟の反応は? ボクシングの全日本選手権最終日(28日、東京・墨田区総合体育館)、東京五輪女子フェザー級金メダルの入江聖奈(日体大)、女子フライ級銅メダルの並木月海(自衛隊)らが優勝。その熱戦のさなか、野球評論家の張本勲氏(81)がTBS系「サンデーモーニング」を年内で卒業する一報が入り、関係者の間でも話題となった。

 張本氏と言えば、今年夏の東京五輪で入江が金メダルを獲得した際に同番組内で「嫁入り前のお嬢ちゃんが顔を殴り合って。こんな競技、好きな人がいるんだ」と発言して大炎上。SNSでは「降板させるべき」などと怒りの声が上がる一方で、入江本人は本紙に「特に何も思っていません。ボクシングにスポットライトを当ててくださった」と語っていた。

 そんな〝因縁〟がある張本氏のニュースにも、ボクシング関係者は一様に大人の反応。会場で伝え聞いた日本ボクシング連盟の菊池浩吉理事は「我々の競技に注目を集めてくれて感謝です。長い間、お疲れさまでした。アッパレです」と笑顔で話し、内田貞信会長も「あのご発言は連盟として全く気にしておりません。お疲れさまでした」とコメントした。

「こんな競技」と言われても、恨み節どころかエールまで送る〝懐の深さ〟を改めて示した格好。張本氏自身は降板の理由は明らかにしていないが、これで気持ちよく番組を離れることができるはずだ。