独占激白! 寺地拳四朗が語る〝バッティング騒動〟と〝泥酔不祥事〟から得たもの

2021年11月25日 05時15分

“激動の1年”を振り返った寺地拳四朗(東スポWeb)
“激動の1年”を振り返った寺地拳四朗(東スポWeb)

 どん底から得たものとは――。WBC世界ライトフライ級前王者・寺地拳四朗(29=BMB)が本紙の単独インタビューに応じた。9月のV9戦で矢吹正道(29=緑)に敗れて王座から陥落。その後に矢吹の〝バッティング騒動〟を経て、再戦が決まった。拳四朗は騒動に対する本音から、昨年に起こした不祥事と今回の敗戦で生まれた「心の変化」、リマッチへの思いを激白した。

 ――バッティング騒動に対する本音を聞きたい

 拳四朗 まだ試合のVTRは見ていませんが、あのシーンだけはネットで見ていました。まあ、完全にパンチではない。バッティングですよね。(矢吹は)ヤバイと思って、とっさに出た闘争本能だと思う。ただ、やっぱり僕がどうこう言う問題ではない。その時にレフェリーがパンチと判断したのだから仕方ない。それよりも負けたことが悔しくてショックだった。それだけなんです。

 ――プロ初黒星を喫した直後の精神状態は

 拳四朗 本当にヤバかったです。あんなに落ち込んだのは初めてでした。ずっと家にこもってネットフリックスを見ていました。映画とかドラマとか、もう見るものがなくなるくらい見ましたが、何を見たかもよく覚えていない(笑い)。もともと1回負けたら引退と考えていたので、もう辞めるつもりでした。

 ――なぜ立ち直ったか

 拳四朗 今まで自分のボクシングにはメチャクチャ自信がありましたが、それがなくなったわけですよ。負けて自信がなくなって、このまま生きていくのが嫌になったんです。だって自信がないまま次の仕事をしても絶対に成功しない。今後の人生を考えた時に自信を取り戻しておきたいって思ったんです。

 ――王座防衛中の昨年には泥酔して不祥事を起こすなど激動の1年だった

 拳四朗 人生、何事も経験だなって思いました。今まで多少、テングになっていたかもしれません。プロになって負けたことがなく苦労もしなかった。人生余裕だって感じで、高校時代からボクシングさえやっていれば生きていけた。口では感謝の気持ちを伝えていても、心からありがたみは分かっていなかったと思う。でも、今は負けた人の気持ち、人の痛みが分かるようになりました。

 ――苦い経験をして逆に良かったのか

 拳四朗 はい、以前より謙虚になったと思いますし、負けたことで逆に人生が楽しくなりました。喜怒哀楽が増え、人間っぽくなった気がします。不祥事後の試合に勝った時は初めてリングで泣きましたし、次も勝ったら泣くかも…。知り合いの社長さんはみんな失敗して、どん底に落ちている。そう考える自分なんて、まだちっぽけ。苦労がないと、人生はつまらないのかもしれません。

 ――負けたことで有名になった

 拳四朗 そうなんですよ。あのまま淡々と勝ち続けるより、今回の負けで知名度が上がりましたね。次の試合も注目されると思うし、もし勝てば「やっぱりコイツは強い」ってなると思う。負けた後にこそ新しいドラマが生まれるのかなってプラスにとらえています。

 ――矢吹選手へ

 拳四朗 正々堂々と戦いましょう。そこでハッキリさせるしか道はない。今回のことはどうこう言うつもりはない。僕は普通にやれば勝つと思う。自分のスタイルを崩さず、自分の距離で戦い、絶対に勝ちますよ。

関連タグ:

ピックアップ