WBC王者・矢吹正道がバッティング批判に猛反論「頭からいかないと自分が危険なんです」

2021年11月16日 05時15分

本紙の取材に応じた矢吹正道(東スポWeb)
本紙の取材に応じた矢吹正道(東スポWeb)

 頭から突っ込んだ真意は――。WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ(9月22日)の〝バッティング騒動〟が問題視され、前王者の寺地拳四朗(29=BMB)との再戦が15日に決まった王者の矢吹正道(29=緑)が本紙のインタビューに応じた。王座戴冠から急転直下の再戦となり、世間からは誹謗中傷の嵐。SNSで心ない人から不名誉な〝異名〟もつけられたという。再戦への流れを「気にくわない」と言い切る王者が、偽らざる胸の内を打ち明けた。

 ――再戦を気持ちよく受け入れられるか

 矢吹 いえ、スッキリはしていませんね。全て向こうの思い通りにことが運んでいるのが気にくわない。(拳四朗陣営が)WBCに圧力をかけているみたいで、それでリマッチが認められた。(バッティングによる)傷が理由で試合を止められたなら分かるけど、バッティングと試合結果は関係ない。向こうのお父さん(寺地永会長)が会見を開いたりして、それがジワジワ効いてJBCやWBCも動かざるを得なくなったんじゃないか。

 ――拳四朗に対して思うことは

 矢吹 何もないですよ。拳四朗は(試合前に)コロナに感染したので、試合後のリングでは「(次は)ベストな状態で戦おう」って言い合いましたから。でも向こうのお父さんがメチャクチャしますね。モンスターペアレントかって(笑い)。

 ――次はパンチで踏み込みづらくなりそうだ

 矢吹 そうですね。今度は自分がチャンピオンとして戦いますが、ジャッジにしろレフェリーにしろ、挑戦者並みに厳しく取るんじゃないかと思う。でも、自分はスタイルを変えるつもりはない。前の試合みたいにお構いなしにいくつもりですよ。

 ――拳四朗の独特な距離感に対する戦法か

 矢吹 はい。向こうは人一倍、下半身を強化してあのスタイルができた。それに勝つためには人がしないことをやって、どこかで上回らないといけない。もちろん頭(バッティング)は気をつけますけど、気にしすぎたらボクシングはできない。バッティングは練習でもある。自分も練習中にバッティングを食らって鼻が曲がったこともありますから。

 ――時として頭からいく必要がある、と

 矢吹 そうですね。よく自分は「アゴを締めておでこからいけ」って人にも言うんですよ。決して故意(のバッティング)ではなく、顔を上げた状態で踏み込むと自分がカットしてしまう。一般の人から見ると、頭からいっているって思われますが、頭からいかないと自分が危険なんです。選手や関係者はみんな分かっています。確かにスローで見ると結構いっちゃってるなって自分も思いますけど、ボクシングってそういうものです。

 ――誹謗中傷も大変だったようだ

 矢吹 嫁はネットを見るのが嫌になって、SNSをやめました。嫌なコメントがたくさん来たみたいです。自分は何とも思わないですけど、ツイッターでは「ボクシング引退しろ」とか「ロケット頭突き」とかいろいろ言われましたよ。あと「頭突きチャンピオン、おめでとう」っていうのもありましたね。文句あるならジムに来い!って言いたかったけど、また炎上しちゃうので黙っていました(笑い)。

 ――来年春の再戦へ気持ちの切り替えは

 矢吹 日にちが決まれば、もうやるしかない。できれば早めに…2月終わりとか3月初めにさっさとやりたいですね。場所はどこでもいい。また騒がれるかもしれないけど、僕は気にしませんよ。

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