ボクシングWBAスーパー&IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥(28=大橋)が、12月14日に東京で防衛戦を行うことになった。

 国際ボクシング連盟(IBF)が公式サイト内の今後の日程として発表したもので、相手はIBF同級6位アラン・ディパエン(30=タイ)となる。ディパエンは現在、IBFのみのランクインとなっているが、試合までにWBAにもランク入りされる見通し。正式に承認されれば、井上にとってWBAが6度目、IBFが4度目の防衛戦となる。

 同級の主要4団体統一を目指す井上は、標的をWBO世界同級王者ジョンリール・カシメロ、WBC世界同級王者ノニト・ドネア(ともにフィリピン)に挙げていたが、それぞれ指名試合が出されるなど頓挫。年内の防衛戦を熱望する中、大橋秀行会長は19日に「近々発表できる」とコメントしていた。また「来年4月にはビッグマッチを国内で」との計画も口にしており、井上にとっては統一戦につなげるための一戦となる。

 ディパエンの戦績は14戦で12勝(11KO)2敗。19年6月には来日し荒川竜平(中野サイトウ)と6回戦で対戦。2ラウンドでKO勝利している。