ボクシングIBF世界スーパーライト級6位、日本同級1位の平岡アンディ(25=大橋)が成長の証しを見せる。

 日本同級ユース王者で日本同級2位の佐々木尽(八王子中屋)とのWBOアジアパシフィック、日本同級王座決定戦(19日、東京・後楽園ホール)に向けた前日計量が行われ、平岡は200グラムアンダーの63・3キロでクリア。

 初のタイトル挑戦に向け「(コンディションは)ばっちり。世界戦にいくまでに日本、東洋(などの地域)タイトルは必要なもの。このベルトも重要だけど、その先のステップに向けていい試合をしたい」と世界ベルトを見据えた試金石の一戦と位置づけた。

 この試合は「ひかりTV」と「dTVチャンネル」で独占ライブ中継され、ゲスト解説として東京五輪女子ボクシングの金メダリスト・入江聖奈(日体大)や格闘技好きのタレント・関根勤らが来場する。

 平岡にとって関根は縁の深い人物だ。少年時代にテレビ番組「さんまのスーパーからくりTV」で気弱なボクシング少年として出演。同番組に出演していた関根は自身の少年時代をよく知る一人だ。そんなゆかりのある人の前での試合は自然と力も入る。

「自分の家族以外で自分をよく知っている人。小さいころから見てくれているし、今回の僕の試合を見てどう思うのかワクワクする。楽しみ」

 だが、対戦相手の佐々木が前日計量で1・8キロオーバー。試合当日にも計量が実施され、規定された8%未満の68・4キロを超えれば試合は中止となってしまう。

 それでも平岡は「人間失敗はあるもの。自分は試合があればここまでやってきたことを出すだけ。それに集中してリカバリーしている」と試合成立を信じて、気を引き締めた。