WBC世界ヘビー級王者タイソン・フューリー(33=英国)が、12年ぶりにイングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッドに復帰したポルトガル代表FWクリスチアーノ・ロナウド(36)をライバル視している。

 9日のタイトルマッチで同級1位デオンテイ・ワイルダー(米国)を相手に劇的なKO勝ち。改めて強さを証明した中、マンチェスター出身でマンUファンのフューリーは英紙「サン」に「世界タイトル戦をマンチェスターでやりたいと思っている。(マンUの本拠地)オールド・トラフォードで試合をすることは自分の夢だ。(ボクシングにおける)オールド・トラフォードでの最後の試合は、1993年のユーバンク対ベンで、あれは大成功だった」と語った。

 マンU本拠地でタイトル戦を熱望するのは、地元凱旋への思いはもちろんだが、C・ロナウドへの意識が強い。今夏に古巣復帰を果たしたサッカー界のスーパースターは、マンチェスターの話題を独占中。それだけにフューリーは「ロナウドがオールド・トラフォードに戻ってきてくれて本当にうれしいけど、この街は俺ら2人が住むには十分な広さではないんだ」。マンチェスターに2人のスターはいらないわけだ。

 WBCヘビー級王者は地元凱旋試合を実現させてC・ロナウド以上のインパクトを残すことができるか。