前WBC世界ライトフライ級王者の寺地拳四朗(29=BMB)陣営が、矢吹正道(29=緑)とのV9戦(京都市体育館)での裁定について日本ボクシングコミッション(JBC)に質問状を送付した問題で、JBCが6日、本紙の取材に答えた。

 陣営が疑問視しているのは、拳四朗が9ラウンド(R)に右目上を切り流血したシーン。原因が直前の矢吹のバッティングのようにも見えたが、レフェリーはヒッティングと判断した。続く10Rに拳四朗がTKO負けを喫し、試合後には患部を15針縫う事態となった。実父で所属ジム会長の寺地永氏は故意のバッティングを疑い、弁護士を通じてJBCおよび同試合スーパーバイザーの安河内剛氏へ質問状を送付した。

 これを受けて取材に応じたJBC側は「まだ内容証明が手元に届いてないので何とも言えない。陣営のほうから試合のDVDがすでに届いているので、内容証明を見て映像をしっかり検証した上で、JBCとして何らかの見解を出します」とコメントした。

 陣営としてはあくまでも質問という意図だが、JBCとしても対応することを約束。どのような判断を下すのか注目される。