山中V8戦「神の左」で辰吉ジュニアと共演だ

2015年02月14日 16時00分

辰吉(右)の次男・寿以輝が山中の前座で注目のデビュー

「神の左」が辰吉ジュニアとの“共演”を実現させる。WBC世界バンタム級王者の山中慎介(32=帝拳)が4月16日に大阪・ボディメーカーコロシアムでV8戦を行うことが12日、発表された。前座の4回戦では元同級王者の“浪速のジョー”辰吉丈一郎(44)の次男・寿以輝(じゅいき=18、大阪帝拳)のプロデビューも決定。ボクシングファン注目のラインアップとなったが、辰吉ジュニアのファイトがお茶の間で見られるかは王者の左拳にかかっているという。どういうことか?

 

 大きな注目を集めることは間違いない辰吉ジュニアのデビュー戦。ほかならぬメーンイベンターの山中も父の“浪速のジョー”にあこがれてボクシングを始めたというだけに「僕も見たいぐらいです」と話すほどだ。

 

 一時代を築いた辰吉には、いまだに根強い人気がある。ただ、平日の試合ということで関西でも会場に足を運べないケースも少なくないとみられ、テレビ中継を楽しみにしているファンは多いはずだ。

 

 ところが、お茶の間観戦ができるかは山中次第だという。今回の興行では世界戦が1試合のためテレビ中継は「現在のところ、1時間枠の予定です」(日本テレビ関係者)。仮に山中の試合が判定までもつれると、3分×12ラウンド、プラス1分間のインターバルが11回あるので、少なくとも47分かかる。その場合「寿以輝選手の試合はオンエアできなくなってしまいます」(同関係者)というのだ。

 

 仮にKOが終盤となっても、勝利インタビューなどの時間を考えると、寿以輝戦は結果をほんの少し伝えるだけ…となることもあり得る。当日深夜には誕生からデビュー戦までを網羅した「寿以輝特番」も予定されているが、リアルタイムに近い時間で見たいとは誰もが思うこと。まして、この特番は関西ローカルなので、他の地方のファンは見ることができない。 辰吉ジュニアのデビュー戦を全国放送させるためには、王者が8度の世界戦で6回のKOを演出している「神の左」で、少しでも早く倒すしかない状況なのだ。

 

 ただ、昨年10月のV7戦では3度のダウンを奪いながらも仕留め切れず判定となっている。V8戦の相手は同級7位のディエゴ・サンティリャン(27=アルゼンチン)。23戦全勝(15KO)の戦績を誇るが、山中は「思い切りのいいパンチを打ってくる選手だけど、打つ前と打ち終わりにスキがあるので、そこを突いていけばKOもあると思う」ときっぱり。

 

 WBCバンタム級のタイトルは、かつて辰吉が3度獲得したという“因縁”がある。防衛回数では辰吉を超える7度の名王者は「メーンを(寿以輝の試合より)もっと盛り上げないと」との意地もあって、ド派手に1秒でも早く勝つ。