ボクシングWBC世界ライトフライ級タイトルマッチ(22日、京都市体育館)の前日計量が21日に行われ、王者の寺地拳四朗(29=BMB)は48・7キロ、挑戦者の同級1位の矢吹正道(緑)は48・8キロでともに一発でパスした。

 計量をクリアした拳四朗は「すごくいい感じ。(試合までは)とりあえず炭水化物系、水分をしっかり取って復活していきたい」と万全のコンディション調整をアピール。計量後のお楽しみにしていたというシャインマスカットをほおばり笑顔を見せた。

 自身の新型コロナウイルス感染で当初の10日から延期となる中、減量調整の難しさが懸念されたが「(手法は)これまでと変わりない。(試合は)何もさせず圧勝」とこれまで通りに強気な姿勢を見せた。

 一方、矢吹も「順調。コンディションは本当にいい。やってきたことをやってチャンピオンに勝つだけ」と意気込みを語った。リカバリーとして試合には体重を3キロほど戻すのがルーティンとなっているという。「フライ級の時に5キロ戻したら体が重かった。3キロがベスト」と初の世界戦となる中、こちらも余計は変化は加えず自然体で臨むことを強調した。