WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ(1日)で3度目の防衛に成功した井岡一翔(32=志成)が2日、一夜明け会見に臨み、同級最強の証明するため、4本の〝ベルト統一プラン〟を語った。

 サングラス姿で会見した井岡は「試合をやれたこと、勝てたことに尽きると思います」とし、激闘となった試合を振り返って「昨日も言いましたが、内容は満足していない。歯がゆいというか悔しいというか。思う通りにできなかったことにはやりようがあったという気持ちです」と話した。

 当面は1か月ほど家族とゆっくり過ごす予定だが、次戦に向けてはIBF同級王者のジェルウィン・アンカハス(フィリピン)との統一戦を熱望している。

 井岡は相手の印象について「防衛(9度)も長いですし、いいチャンピオンと思う。サウスポーで海外の知名度もある。自分の評価を上げるには良い相手」とし「場所はどこでもいいです。日本で、大みそかにできたら理想ですけど、どこでもいいという気持ちもあります。やることは変わらないので」と語った。

 さらに、その先に同級の〝完全制覇〟という目標があるという。WBAスーパー&WBCフランチャイズ王者のファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)とローマン・ゴンサレス(ニカラグア)の再戦が見込まれていることから「勝った方と4本のベルトをかけてやりたいというのが僕の理想です」と力を込めた。

「焦る気持ちはないですけど、まずは(IBFとの)統一戦、それをクリアしたら米国で試合をしたいです」との青写真を思い描いた。