WBA世界スーパーフライ級王者の河野公平(34=ワタナベ)が19日、本格練習を再開した。5月ごろに予定されるV2戦の対戦相手は未定だが「名前のある選手とやって知名度を上げたい」と野心を口にした。

 大みそかのV1戦では守備的な戦いぶりに終始したノルベルト・ヒメネス(23=ドミニカ共和国)を攻めあぐねて1―1の引き分け防衛。「やりにくくて(パンチを)当てられなかった」と悔やんだ。王者たるもの、どんな相手であろうが倒して勝つ――。これを2015年のテーマとする河野とすれば、知名度のある選手を倒すことは世間にインパクトを与える最大のチャンスだ。

 そこで候補に挙がるのが、昨年WBAから対戦指令も出た3階級王者の亀田興毅(28)。両手でガッチリ顔面を守る“亀ガード”は、ヒメネス以上に攻めにくいことが予想される。2人の対決実現のためには、興毅が日本国内で試合ができない状態を解決する必要があるが、河野は「やれば倒すしかない。一発で倒すボクシングをしたい」と豪語した。