大阪帝拳ジムは23日、所属の日本スーパーバンタム級9位の辰吉寿以輝(25)の15戦目(9月11日、東京・後楽園ホール)を中止にすると発表した。

 同ジムの吉井寛会長は「辰吉寿以輝がケガのため試合を棄権いたしましたことをご報告いたします。対戦相手の矢野選手並びに花形ジム関係者の皆様、ダイナミックグローブ主催の帝拳ジム関係者の皆様には多大なるご迷惑をおかけいたしますことをおわび申し上げます」とコメントを出した。

 元WBC世界バンタム級王者・辰吉丈一郎の次男である寿以輝は、2015年4月にプロデビュー。以来、破竹の13連勝と父譲りのボクシングセンスと才能を見せていた。14戦目は2ラウンドで負傷の引き分けとなり、この15戦目ではスーパーバンタム級8回戦で矢野乃莉守(26=花形)と対戦する予定だった。現在の戦績は13勝(9KO)1分け。

 試合に向けて自身のSNSで「世の中コロナで大変な時ですが、試合ができること、感謝してしっかり集中して仕上げます」と意気込みを見せていたが、思わぬアクシデントとなってしまった。