東京五輪ボクシング女子フェザー級で同競技では日本女子初の金メダルを獲得した日体大3年生の入江聖奈(20)は大学卒業と同時に引退を決めている。今後は全日本選手権(11月、東京・墨田区総合体育館)に照準を合わせ、10月の世界選手権は回避。その理由について「もうすぐ選考会が始まりますが、取材対応しながら練習するとボクシングに対して中途半端。それに13年間、頑張ってきた体を休めてもいいかなと思って」と話した。五輪後は各メディアに出演しながら筋トレ、シャドー、走り込みに加え、日体大で実戦練習を2回行ったという。

 引退後について「五輪前はスッパリとボクシングから身を引こうと思っていましたが、さすがに難しそうで」と金メダルの影響の大きさを痛感。「指導者ではなく、ボクシングを広めたい」と普及活動に尽力していく。

 無類のカエル好き、ゲームマニアとして有名。早くもカエル関連企業やゲーム会社など計10社から就職のオファーが来ているという。中には大手企業もあり「何のスキルもないのに、本当にありがたいです」と驚きを隠せない様子だった。