ボクシングのWBAスーパー&WBC&WBO世界スーパーミドル級統一王者「カネロ」ことサウル・アルバレス(31=メキシコ)の4団体統一戦が合意間近となった。米スポーツ専門局「ESPN」が「11月の試合に向けて、契約が近づいていると複数の関係者が語った」と報じた。

 5月にビリー・ジョー・ソーンダース(英国)を下し3団体統一王者となったアルバレスは次の標的をIBF世界同級王者ケレイブ・プラント(米国)に定め、同級の完全制圧をもくろんでいた。

 それに向けて動いていたアルバレス陣営だが、同メディアは「関係者によると、アルバレスとプラントは先月に、9月18日に(対戦)合意をしていたが、取引が決裂したという。その後は(WBA世界ライトヘビー級スーパー王者)ドミトリー・ビボル(ロシア)とのタイトルマッチに目を向けた。しかしメキシコ独立記念日の週末(9月18日)の試合に間に合わなかったため、カネロは復帰を11月まで延期することを決めていた。9月を見送り、11月に戦うことを決めたとき、プラントの可能性がテーブルに戻ってきたのだ」と伝えている。

 権威ある米誌「リング」が選定する「パウンド・フォー・パウンド」(体重差がないと仮定した場合のランキング)で常に1位に君臨するアルバレスだが、スーパーミドル級で4団体統一を果たして、より高みへ上ることになるのか。