ボクシングのWBO世界バンタム級タイトルマッチ(14日=日本時間15日、米カリフォルニア州カーソン)の前日計量が13日(同14日)に行われ、王者ジョンリール・カシメロ(32=フィリピン)はリミットの118ポンド(53・5キロ)、WBA同級正規王者でWBO同級4位の挑戦者・ギジェルモ・リゴンドー(40=キューバ)は117・5ポンド(53・2キロ)でともに一発パスした。

 カシメロは一度息を大きく吐き、やや緊張した面持ちで計量台へと上がったが、パスがコールされると何度も力強いマッスルポーズで自信みなぎる姿を見せた。前日の記者会見では、リゴンドーを「偉大なファイター」としつつも「今回が彼にとって最後の闘いになるだろう」と息巻き、3ラウンド(R)までのKO勝ちを豪語。さらに「リゴンドー戦の次は俺を恐がっているドネアか井上になるかもしれない」と封印されたと思われたビッグマウス全開で、WBAスーパー&IBF世界同級統一王者の井上尚弥(28=大橋)、WBC世界同級王者ノニト・ドネア(38=フィリピン)を挑発していた。

 米メディア「ボクシングシーン・コム」も「勝者は、次は〝モンスター〟井上尚弥かノニト・ドネアと対戦する可能性が高い」とみている。今後の同級の世界戦線を占う試合の結末はどうなるか。

 なおリゴンドーはWBA正規王座を保持しているものの、WBAは試合を承認していないため、当日リングに上がると同時にリゴンドーの王座を剥奪するとしている。