天笠の顔面粉砕したリゴンドー 次の日本人対戦者はこの男

2015年01月03日 16時00分

天笠を攻めるリゴンドー(左)

 昨年末は空前のボクシング世界戦ラッシュだった。12月30、31日の2日間で合計8試合の世界タイトルマッチが国内で行われたが、王者としての“格”ではWBA・WBO世界スーパーバンタム級王者ギジェルモ・リゴンドー(34=キューバ)が最上位だろう。

 大みそか決戦(大阪)では挑戦者の天笠尚(29=山上)から7回に2度のダウンを奪われるまさかの展開。それでも、この後は天笠の顔が変形するほどメッタ打ちにしてTKO勝ち(11回終了)で王座を守った。試合後は「また招待してもらって、もっともっと日本で試合ができるようにしたい」と話したが「穂積さんとやるのを見てみたい」と話すのは元WBCフェザー&スーパーフェザー級王者の粟生隆寛(30=帝拳)だ。

 元WBCバンタム&フェザー級王者・長谷川穂積(34=真正)の弟分でもある粟生は昨年4月、長谷川がSバンタム級で3階級制覇に失敗した際には、自分のことのように号泣した。ここまでの思い入れがあるだけに「穂積さんは前に出るから、おもしろくなると思いますよ」の言葉も、決して“記念受験”を勧めているわけではない。

 長谷川は引退濃厚と思われながら現在まで進退を保留し続けている。同じSバンタム級の絶対王者と対戦となれば、再起へ大きなモチベーションになるはずだ。実際、リゴンドーが日本で戦いたい理由はファイトマネー。守備的スタイルが米国では不人気で10万~15万ドル(約1200万~1800万円)ほどだが、「大みそか特番」価格の天笠戦では50万ドル(約6000万円)を手にした。この高額マネーの王者に釣り合う人気と知名度のある日本人ボクサーは長谷川しかいないのも事実で、関係者の間でも「次にリゴンドー戦ができるとすれば長谷川」とささやかれている。実現には長谷川が世界ランクに復帰する必要があるが、2015年最も期待されるカードに違いない。