【ボクシング】銅メダル田中亮明にスペイン語で批判殺到の裏には中国の影?

2021年08月06日 15時05分

準々決勝でコロンビア人選手に勝利した田中亮明だが…
準々決勝でコロンビア人選手に勝利した田中亮明だが…

 空前のメダルラッシュに沸く東京五輪の日本選手団。金メダル1個、銅メダル3個の過去最高成績を残したボクシングでは、男子フライ級の田中亮明(27=岐阜・中京高教)が立て続けに強豪選手を破って、同級61年ぶりの銅メダルを獲得した。

 ところが、これにリング外で不可解な論争が広がっている。プロ世界3階級制覇王者の実績を持つ弟の田中恒成(26=畑中)や、それ以外のボクシングファンや関係者、国内メディアなどあらゆるところにスペイン語での田中批判、日本批判がまん延しているのだ。

 その理由は、表彰台入りのかかった準々決勝で、ユベルヘン・マルティネス(コロンビア)に勝った際の判定に関する不服のようだ。この試合後、田中は酸欠状態だったため、車いすで退場したが、この写真に対して「本当に勝者の姿か」とインターネット上で広まっている。

 SNSのコメントにはかなり過激な誹謗中傷も多いが、気になるのは、SNSをたどっていくと、中国語が散見されるということだ。その中国語を和訳すると「ともに日本と打倒しよう」などというもの多い。

 ちなみに田中がマルティネスの前に対戦したのが胡建関(中国)でこれも接戦。田中勝利の判定に関して中国人たちが「あからさまな地元判定だ」と不満を連発し、コロンビアに同調を求めたようだ。

 実際、選手本人たちも判定には納得していないようで、コロンビアの五輪委員会はスポーツ仲裁機構に再戦を要求したが「判定は正当だった」として却下された。中国メディアでも「普段ボクシングを見ない記者が見たら、中国人が勝っていたように見えたかもしれないが、内容は甲乙つけがたい接戦だった」という冷静な見解もある。

 それにしても、中国では外国のSNSを見たり、書き込んだりすることはほぼ禁止。それを乗り越えてコロンビアに日本批判の手を引くとは見上げた執念だ。

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