WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ(30日、東京体育館)で“怪物”井上尚弥(21=大橋)の挑戦を受ける最強王者オマール・ナルバエス(39=アルゼンチン)が“超上から目線”だ。

 24日には公開練習を行ったが「練習するのは2分だけだぞ」。そう言ってリングに入り、本当に2分ほど体を動かしただけで終了した。今回がプロ8戦目の井上に対して46戦のキャリアで43勝。WBOフライ級との2階級制覇王者は「113戦したアマ時代も含めてダウンしたことも、カウントを取られたこともない」とあってか「1回から12回まで全部ポイントを取って勝つ。これぞ王者、というボクシングを見せる」と“完勝”でのV12を宣言した。

 プロ唯一の敗戦は3年前。元WBC&WBOバンタム級王者のノニト・ドネア(32=フィリピン)に判定負けしたものだ。そのドネアは先月、井上と合同練習を行いナルバエス対策を授けたが「あいつ(ドネア)はリスクを取らずに動いていただけ。もらったパンチはなかったよ」とバッサリだ。

 井上については「テクニックとスピードは素晴らしい」とたたえる一方で「相手の特徴はリング上ですぐ把握することができる」とひたすら自信満々。

 井上の父でトレーナーの真吾さん(43)とは4歳差。文字通り「親子ほど年の差がある」相手だけに、子供扱いするのも当然なのか…。