<WBA世界Sフライ級初防衛戦>河野公平 解けるか?亀田の呪縛

2014年12月26日 11時00分

大みそかのV1戦へ調子を上げている河野

 

 大みそかに東京・大田区総合体育館で初防衛戦に臨むWBA世界スーパーフライ級王者の河野公平(34=ワタナベ)は“亀田の呪縛”を解けるのか。

 

 24日に練習を公開した河野は、同級5位のノルベルト・ヒメネス(23=ドミニカ共和国)を迎え撃つ。「早く試合がしたい。KOは常にチャンスがあればと思っている」。3月の王座返り咲きから9か月ぶりのリングに燃えているが、これだけ期間が空いた理由は明白。指名挑戦者だった元世界3階級王者の亀田興毅(28)との防衛戦を巡るゴタゴタ劇だ。

 

 9月に双方の合意で入札中止が決まったが、日本ボクシングコミッション(JBC)のライセンスを更新できない興毅の“とばっちり”を受けた河野は、モチベーションを維持するのにも苦心したという。所属ジムの渡辺均会長(64)は「悩んでいたと言っては変だけど『(指名試合をしないことで王座を)剥奪されたら大変だ、休養王者にでもなっちゃったら…』というようになってましたよね。集中できなかったと思いますよ」と河野の苦悩を代弁する。

 

 ただ、興毅が4階級制覇を狙う以上、今後も常に河野の名前が取りざたされる可能性は高い。河野陣営が最も恐れるのは興毅のライセンスを巡る事態が進展しないまま、再び指名試合の入札問題が発生すること。十分なファイトマネーが得られれば海外でも戦う覚悟はあるものの、軽量級の日本人対決に海外での需要はほとんどないのが現状。渡辺会長は「同じことの繰り返しになる可能性がある」と指摘した。

 

 もっとも河野はヒメネス戦が決まってから「(亀田の名前は)自分に集中していて忘れていた」と問題なしを強調。大みそかに豪快KO防衛を果たし「もはや、興毅は敵ではない」を証明したいところだ。