ボクシング元世界2階級王者の井岡一翔(25=井岡)が31日に大阪・ボディメーカーコロシアムで4年連続となる「大みそか決戦」のリングに上がる。

 3階級制覇への“ファイナル・カウントダウン”だ。自身初の大みそかの試合となった2011年は衝撃の98秒KO勝利。12年は2階級制覇を達成し、昨年はそのWBAライトフライ級王座の3度目の防衛に成功した。

 今回の相手は元WBAフライ級暫定王者のジャン・ピエロ・ペレス(33=ベネズエラ)。年末決戦では初のノンタイトル戦となるが「大みそかのリングに上がれることに感謝。KOで勝って、アピールしたい」と抱負を語っている。

「アピール」とは来春にも見込まれる3階級制覇再挑戦に向けてのことだ。今年5月にはIBFフライ級王者のアムナット・ルエンロン(35=タイ)に挑んだものの、判定負けでプロ初の黒星を喫した。

 9月の再起戦でパブロ・カリージョ(26=コロンビア)に判定勝ち。14年を締めくくる試合は、元王者をきっちり倒して来年につなげたいところだ。

 また一翔の盟友、宮崎亮(26)も8回戦に出場する。WBAミニマム級王座を返上し、2階級制覇への前哨戦に臨んだ昨年の大みそかは、減量に失敗してまさかの黒星。今年はしっかりアピールできるか。

 さらに8月にIBFミニマム級王座から陥落した高山勝成(31=仲里)は、大平剛(30=花形)とのIBF・WBOミニマム級王座決定戦に臨む。2団体のタイトルがかかった王座決定戦が日本で行われるのは、この試合が初めて。その意味でも注目の一戦だ。