大みそかに大阪・ボディメーカーコロシアムで、東洋太平洋フェザー級王者・天笠尚(29=山上)の挑戦を受けるWBA・WBO世界スーパーバンタム級統一王者ギジェルモ・リゴンドー(34=キューバ)が21日、成田空港着の航空機で来日した。

 アマ時代にシドニーとアテネの両五輪で金メダルを獲得し、2009年のプロ転向後は14戦全勝(9KO)。ボクシングメディアで最高の権威を誇る米「リング」誌が制定する「パウンド・フォー・パウンド」(階級差がないと仮定した場合のランク)で6位の絶対王者は、拠点を置く米国・マイアミからシカゴ経由で20時間近くかかる移動に、さすがに疲れた表情を見せた。

 しかし報道陣に囲まれるとWBA、WBOとリング誌のベルト3本を見せるサービスぶり。「米国では対戦してくれる選手がいない。アマガサがわざわざ1階級落として挑戦してくれることに感謝している」

 その天笠が「勝つ確率は3%」と言っていることについては、「自分が確実に勝つことは、分かっている」と一刀両断して、都内の宿舎へと向かった。