言い過ぎだった⁉ WBO世界バンタム級王者ジョンリール・カシメロ(32)が、WBC世界同級王者のノニト・ドネア(38=ともにフィリピン)に謝罪した。

 カシメロは8月14日にドネアと対戦する予定だったが、自身のドーピング検査に対する消極的な対応やドネアの家族への中傷などを理由に試合をキャンセルされた。そこで元々の対戦相手だったWBA同級王者ギジェルモ・リゴンドー(40=キューバ)と同日に拳を交えることが改めて発表された。

 そんな中、米メディア「ESPN」によると、カシメロがドネア側に対戦をキャンセルされたのは、ドーピング検査の問題ではなく、家族への中傷が原因だったという。それだけに、カシメロと契約する「MPプロモーション」のショーン・ギボンズ社長は「コントロールできない状態となっていた。私たちは言ってはいけないことを言ってしまった」と謝罪した。

 さらに同メディアは、カシメロとの試合が流れたドネアは、2019年11月に対戦して敗れたWBAスーパー&IBF世界バンタム級統一王者の井上尚弥(28=大橋)と再戦するしかないと指摘。この一戦が実現するかどうかや、カシメロ―リゴンドー戦の勝敗が、井上の4団体統一ロードにどのような影響を及ぼすのだろうか。