三浦VS内山「日本人同士の王座統一戦」来年実現へ

2014年11月23日 18時00分

これぞボンバー! 三浦の必殺の左がプエルタ(右)に命中した

 スーパーマッチがいよいよ実現へ――。ボクシングのWBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチ(22日、横浜国際プール)は王者の三浦隆司(30=帝拳)が同級1位エドガル・プエルタ(32=メキシコ)に6回2分15秒TKO勝利を収め3度目の防衛に成功した。これで来年にもWBA同級王者・内山高志(35=ワタナベ)との統一戦が一気に再浮上しそうな気配。というのも内山が本紙に語っていた再戦への“条件”を、三浦が「別人」になって完璧にクリアしたからだ。

「ボンバー」の異名を誇る強打が1Rからいきなり炸裂した。離れ際に放った三浦の左がクリーンヒットすると、挑戦者はたまらずダウン。三浦が一気に主導権を握った。

 さらに6Rにはカウンターの左ストレートが爆発して再び怒とうのラッシュ。左右の連打を浴びせたところで、レフェリーが試合をストップ。あっという間に試合を終わらせた。

 昨年の大みそか以来、約11か月ぶりのリングで完勝。これで、ボクシングファンの誰もが待ち望む夢のカードへの期待感が一気に膨らんだ。もちろん“KOダイナマイト”ことWBA同級王者・内山との統一戦だ。

 かねて三浦陣営はV3後のプランとして内山戦を明言してきた。2011年1月に内山のWBA王座に挑戦したが、惜敗している。三浦は「雪辱もあるし、統一戦のモチベーションもあるし。一度どん底を味わってから這い上がってきた。(内山戦が)強くなった原動力です」と、改めて再戦を熱望した。

 まずは内山が大みそかにWBA同級8位イスラエル・ペレス(35=アルゼンチン)とのV9戦(大田区総合体育館)をクリアしてからだが、来年にはこれまで何度となく浮上しては消えた両者の再戦ムードが高まるのは間違いない。しかも三浦はこの日の試合で、内山が再戦を受諾するにあたっての“条件”をクリアしたことを満天下に証明したからだ。

 内山は三浦戦に対する考えを本紙にこう語っている。「ちょっと前ならモチベーションが上がらなかったんです。こっちは一度勝ってて、向こうは仕返しをしたい。気持ち的に(自分が)圧倒的不利じゃないですか。でも(前回とは)別人と思えるくらいに強くなってたら違う。去年だったらベルト取ったばかりだったけど、だいぶ強くなって、今やったら面白いと思う」

 内山の主張は、単に再戦のシチュエーションが整ったからという理由だけではなく、三浦が前回との対戦から誰の目にも明らかな進化を遂げていなければ、自身には再び戦う意味がない…ということだった。

 三浦もそれは肌で感じていたようだ。帝拳ジムの本田明彦会長(67)は「前回の内山戦と比べて段違いだと思う。右の使い方、頭の振り方…。ハッキリ言ったら『別人』になっている」。くしくも内山と同じ表現で、三浦の急成長を証言する。圧勝だったこの日の出来ですらブランクの影響も含め「60%くらい」と辛口で、次戦ではさらなる上積みも見込めるという。

 三浦自身も「だんだん良くなってきているんで。実力は(内山に)競ってるところまで来ている自信がある」。12年6月の井岡一翔VS八重樫東のミニマム級戦以来となる日本人世界王者同士の団体王座統一戦。「ボンバーVSKOダイナマイト」。現在の日本ボクシング界最大のビッグマッチは実現するのか、目が離せない。