世界最速3階級制覇王者のワシル・ロマチェンコ(33=ウクライナ)が、因縁の相手へのリベンジを改めて熱望した。

 26日(日本時間27日)に米ラスベガスで行われたライト級ノンタイトル12回戦で、WBO5位の中谷正義(32=帝拳)に9ラウンド(R)TKOで勝利。昨年10月以来の復帰戦で圧巻の強さを見せ、ニックネーム〝ハイテク〟の健在ぶりを示した。

 1Rではバッティングで額から流血するアクシデントもあったが、相変わらずの高い技術、サイドへのステップワークで相手を翻弄する本来の姿を見せるなど快勝となった。

 試合後は「皆さん、私の力を見たでしょう。ぜひ、あのリマッチをお願いしたいです」と、昨年10月に同級4団体統一戦で対戦し、全てのベルトを奪い去った因縁の相手、現4団体統一王者のテオフィモ・ロペス(23=米国)への雪辱戦を改めて要求した。

 この日、会場に訪れていたロペス陣営のロペス・シニアが、承諾する方向であると聞かされ「とてもうれしい。今後(ロペスは)試合の予定もあるからその後でもいいですよ。12月、1月、2月でもいい。私は待っています」と語った。8月に次戦を予定するロペスだが「次の試合、勝ってください」と余裕のエール。受けた屈辱は必ず晴らすつもりだ。