バンタム級の世界戦線が急展開だ。WBAスーパー&IBF世界同級統一王者の井上尚弥(28=大橋)の4団体統一プランが一気に前進する可能性が出てきた。

 5階級制覇王者でWBC世界同級王者のノニト・ドネア(38)とWBO世界同級王者ジョンリール・カシメロ(31=ともにフィリピン)が、8月14日(日本時間15日)に米カリフォルニア州カーソンで統一戦を行うことを複数の海外メディアが報じた。カシメロは当初、同日にWBA正規王者のギジェルモ・リゴンドー(40=キューバ)との対戦を予定していたが、米メディア「ジ・アスレチック」によると「(興行をプロモートする)PBC(プレミア・ボクシング・チャンピオン)の関係者がリゴンドーに統一戦を進めるために身をひいて、勝者と対戦してほしいと打診した」と伝えた。

 複数の海外メディアはフィリピン人同士の統一戦の勝者がリゴンドーと対戦する可能性が高いと指摘する一方、米メディア「ボクシングニュース24」は「19日(日本時間20日)の井上とマイケル・ダスマリナス(28=フィリピン)の対戦でどちらが勝利したかで決まる見込み」と井上が勝てば、4団体統一戦が早期に実現する可能性を予想した。

 ドネアは自身のSNSで「私のチームが魔法をかけた。先週キャンプを始めた。2つ目のベルトまでもうすぐ」とコメントしているが、急展開を見せるバンタム級の世界戦線から目が離せなくなった。