6日(日本時間7日)のボクシング元5階級制覇王者のフロイド・メイウェザー(44)と、人気ユーチューバーのローガン・ポール(26=ともに米国)のエキシビションマッチ(フロリダ州ハードロック・スタジアム)に大ブーイングが起こっている。

 3分8ラウンド(R)の試合は、中盤から後半にかけてメイウェザーの一方的な展開。しかしダウンなどで盛り上がる場面もなければ、ジャッジも置かれなかったことで判定もなく、結局は白黒つかない結末となった。

 試合後にはポールが「世界最高のボクサー相手にここまでやったんだ。やればできるんだよ。不可能なんてない」と達成感いっぱいのコメントを口にしたが、KO決着を期待した観衆からはブーイングが起こった。

 米メディア「エンターテインメント・トゥナイト」によると、SNSでもファンからの批判が殺到。面白みを欠いた内容のうえに、ポールが執拗にクリンチを連発した〝凡戦〟に「引っ付き続けた8R」「両者が30分連続ハグ」と皮肉る声とともに、両者がいとおしそうに抱き合う画像が相次いでアップされた。

 さらにテレビ中継の面でも不備があったようで、米メディア「ブラディエルボー」は「多くの世帯で、放送中に何度もクラッシュを起こし、視聴者をがっかりさせた」と伝えた。1件につき49・99ドル(約5400円)のPPV方式で試合を中継した米テレビ局「ショータイム」が批判され、これを受けてショータイムは「返金を検討している」と声明を出すなど、リング外でも〝問題〟が発生している。

 かねて賛否の分かれていた試合だったが、リング内外でファンを落胆させてしまったようだ。