22日(日本時間23日)に米ラスベガスで行われたボクシングのスーパーライト級4団体王座統一戦に勝利し、メジャー4本のベルトを統一させたジョシュ・テイラー(30=英国)。男子史上6人目の偉業を成し遂げ、今後について「147ポンド(ウエルター級)まで上げて、テレンス・クロフォード(33=米国)のようなビッグファイトを追いかけたい」とWBO世界ウエルター級王者のクロフォードとの対戦を熱望した。

 クロフォードといえば「パウンド・フォー・パウンド」(体重差がない場合のランキング)で常に上位に名を連ねる名王者。2017年にはスーパーライト級で史上3人目となる4団体統一を果たし、18年にウエルター級に転向。WBOのベルトを奪取し3階級制覇を果たすなど変わらず強さを見せ続けた。

 一方で、IBF王者のエロール・スペンス・ジュニア(31=米国)などとの対戦が期待されるも、所属プロモーター同士の事情もありビッグマッチは実現できず。対戦相手のレベルを疑問視される声も上がっていた。

 そんな背景もあり英メディア「ザ・スポーツマン」も「クロフォードの『パウンド・フォー・パウンド』のスターとしての魅力は、(20年11月以来の)活動休止や低調な対戦相手の期間を経て薄れつつあり、すぐにステップアップしなければボクシング界から忘れ去られたチャンピオンになってしまう危険性がある」と指摘。そのうえで「テイラーが(ウエルター級に)ステップアップして対戦すれば、一流の相手としてふさわしい」と伝えている。

 実現すればテイラーだけでなくクロフォードにとっても大きなメリットになるわけだが、果たして新旧4団体統一王者は相まみえるだろうか。