ボクシングフライ級ノンタイトル戦(16日、後楽園)に臨む2階級制覇王者でWBA世界フライ級5位の井岡一翔(25=井岡)が15日、再起に向け自信をのぞかせた。

 同級14位のパブロ・カリージョ(コロンビア)と対戦する井岡はこの日の計量をリミットの50・8キロでパス。「いい内容で勝って世界戦につなげたい。実力の差を見せたい」と闘志を燃やした。5月のIBF世界フライ級王座戦でプロ初黒星を喫した。「今まで以上の葛藤、悩み、ネガティブなものを乗り越えてきた」と、再び3階級制覇を狙う井岡にとっては負けられない再起戦となる。

 新たなスタイルを父でトレーナーの一法会長と模索してきた。一法会長は「足の動きを特に見てもらいたい。出入りで(相手が)ついてこれない展開になれば」と、進化を確信している。

 フライ級戦線は八重樫東(31=大橋)を撃破したWBC王者ローマン・ゴンサレス(27=ニカラグア)など強豪ぞろい。だが、一法会長は「今はまったく(意識してない)。世界ランカー同士の戦いだから」とまずは目の前の試合に集中。勝って大みそかの3階級制覇再挑戦につなげたいところだ。