フジテレビが5日、東京・代々木第二体育館で行われた「WBC世界フライ級王座戦」王者・八重樫東(31)と同級1位ローマン・ゴンザレス(27)の中継で、結果を試合途中でテロップで出してしまうミスを犯した。

 同局ではこの日、サッカー日本代表の新監督に決まったハビエル・アギーレ氏の初陣となるウルグアイ戦(札幌ドーム)を生中継したため、八重樫VSロマゴン戦のほか、WBCライトフライ級王者・井上尚弥(21)の初防衛戦、ロンドン五輪金メダリストで日本ミドル級1位の村田諒太(28)のプロ5戦目のトリプルマッチはディレイ放送された。

 4度目の防衛戦となる八重樫は最強の挑戦者と呼ばれるロマゴン相手に真っ向勝負。手に汗握る熱戦となったが、第5ラウンドの際「歴史的激闘の末 八重樫散る・・・。ローマン・ゴンザレス3階級制覇」と画面右のテロップに結果が出てしまった。

 放送時点で試合結果は既にインターネット上のスポーツニュースで報じられていたが、あえて結果を見ずに試合を楽しんでいたボクシングファンも少なくない。このため中継を見ていたファンからは「フジテレビふざけんな」「見る気なくなったわ」と熱戦に水を差すミスに失望の声が上がった。

 同局ではボクシング中継を50分延長する配慮を見せていただけに、少々残念な結果となってしまった。