ボクシング元世界5階級制覇王者のフロイド・メイウェザー(44=米国)が、米人気ユーチューバーのローガン・ポール(26=同)とのエキシビションマッチ(6月6日、フロリダ州マイアミ)を正式発表したことで話題を呼んでいる。「マネー」の異名通り試合のたびに桁違いの金額を動かす“50戦全勝男”は今回、どれだけ金の雨を降らせるのか。
 
 試合は米テレビ局「ショータイム」でPPV中継される。「メイウェザープロモーションズと(興行主の)ファンミオ、ショータイムが壮大なイベントをもたらす」と自身のSNSでコメントするなどメイウェザーは、大規模なファイトになることに自信満々。それもそのはずだ。

 対戦相手のポールは自身のユーチューブ登録者が、約2300万人を誇る。先日は世界最大のプロレス団体・米WWEの祭典「レッスルマニア37」に特別ゲストで参加。ケビン・オーエンズからスタナーを食らってKOされるなど、相変わらず話題を振りまきまくっている。

 そんなスーパーインフルエンサーとの対戦となれば、2018年の大みそか決戦で“キックの神童”那須川天心(22)戦の約10億円とされるファイトマネーをはるかにしのぐことは必至だ。

 英メディア「HITC」は「この試合を待ち望んでいる人もおり、ファイトマネーはまだ未確認ながらメイウェザーは約1億ドル(約109億円)稼ぐのでは」と予想している。PPVボーナスなどを上乗せし最終的に300億円以上稼いだとされる、17年のUFC2階級制覇王者コナー・マクレガー(アイルランド)とのエキシビションマッチではファイトマネーの最低保証が1億ドルだったが、それに匹敵するという。

 一方、前回19年の“ユーチューバー・ボクサー”KSI戦では90万ドル(約9800万円)を手にしたとされるポールも、それが微々たるものと思わせるほどの報酬を手にすることは確実。2人の対戦がどれほどの数字を記録するのか注目だ。