井上尚弥 ボクシング世界王者ならではの悩み

2014年08月28日 16時00分

スパーリングで弟の拓真(左)を圧倒する尚弥。順調な仕上がりをアピールした

 WBC世界ライトフライ級王者の井上尚弥(21=大橋)が27日、意外な“難敵”の存在を告白した。初防衛戦(9月5日、代々木第二体育館)に向け、最大の課題だった減量は順調そのものだが、その一方で世界王者だからこその悩みが発生中だという。

 

 同級13位のサマートレック・ゴーキャットジム(タイ)と初防衛戦を行う井上はこの日、弟の拓真(同級14位=大橋)とのスパーリングを公開。4月の世界挑戦時には減量に苦しんだが、7月から管理栄養士のサポートを受けており順調な調整をアピールした。

 

 

 ライトフライ級で戦う上で最大の難関だった減量苦はクリアできそうだが、現在は新たな“難敵”に神経をすり減らしている。と、言ってもリング上の話ではない。

 

 日本最速6戦目で世界王者となったことで、怪物ボクサーの知名度と人気は急上昇。街中で声をかけられる頻度も以前の数倍だという。井上は「身なりも大事になってくるかなって思います」と今まで以上に周囲の目を気にするようになった。

 

 世界王者だけにみっともないマネはできない――。この重圧を真摯過ぎるほどに受け止めるマジメな井上は、先日お気に入りのブランド「アルマーニエクスチェンジ」で買い物した際も「あんまり値札とかジロジロ見れないじゃないですか…」と苦悩。世界王者としてTシャツ1枚だけ買って帰るのもためらわれニットも購入したが、値札を見なかったため、当初の予算を大幅にオーバーしてしまい数万円を使うハメになったという…。

 

 また減量時以外の井上はグミなどのお菓子も大好物。「コンビニとかで(買うこと)は全然平気なんです。デパートの駄菓子コーナーとかも自分は大好きなんですけど、それは(周囲の目が気になって)行きづらくなりました…」と、またまた表情を曇らせた。

 

 いささか気を使い過ぎの感も否めないが、これも誇り高き世界王者の宿命。精神的なプレッシャーもハネのけて井上はスターの階段を一歩ずつ上っていく。