村田諒太の強打にトレーナーが悲鳴

2014年08月28日 11時00分

ライトヘビー級の世界ランカーを圧倒した村田(右)

 ロンドン五輪ミドル級金メダリストでWBC同級12位の村田諒太(28=三迫)が26日、9月5日のプロ5戦目(東京・代々木第二体育館)に向けた公開練習を行った。パワーアップした姿を披露した一方で、練習相手を務める葛西裕一トレーナー(44)は、現役時代さながらのトレーニングを強いられている。

 この日は先週までの米国キャンプでもパートナーを務めたWBCライトヘビー級25位のライオネル・トンプソン(29=米国)と3Rのスパーリングを公開。2Rにはボディーブローからの連打で相手に尻もちをつかせる場面もあった。村田は「バランスを崩しただけでしょう」と相手をかばうが、試合ならダウンかスリップか判断が難しいほど効いていたのは確かだ。

 パンチ力のレベルアップには「ライトヘビーでも通用するパワー」と2階級上のトンプソンも絶賛したほどだが、たまらないのはその豪打を受ける葛西トレーナーだ。

 5月の第4戦前にも体を壊されかけたため、何と「現役時代並みのトレーニングをしてます。懸垂とスクワットが各100回、腹筋が200回です」と明かす。ところが元日本、東洋太平洋スーパーバンタム級王者で3度の世界挑戦を経験している葛西トレーナーが“現役モード”に戻っても、村田の成長度には追いつかなかった。

 5月の4戦目直前には、朝の起床時に腕から肩にかけての感覚がなくなる症状に見舞われた。「脳梗塞かと焦りました」(葛西トレーナー)。この経験を踏まえ、今回は万全の態勢で臨んだわけだが「昨日(25日)ミットを受けたら、今日は腕が熱を持っていました」。さらには通常は2時間ほどで着替えるTシャツは「村田のミットを2ラウンド受けたら(汗が)ビッショリで着替えました」と早くも体が悲鳴を上げているという。

「成長した姿を見せないといけない。倒すのを見せられるように」と5連続KOへ意気込みを語った村田。順調な進化を見るのが楽しみな半面、葛西トレーナーの体がどこまで耐えられるか、心配になってきた。