ボクシングのWBC世界ライトフライ級王者の寺地拳四朗(29=BMB)が5日、WBC同級1位の久田哲也(36=ハラダ)とのV8戦(24日、エディオンアリーナ大阪)に向けてオンラインで練習を公開。シャドー、ミット、サンドバックで汗を流した。

 2019年12月以来の復帰戦に向けて「絶対勝つと決めている。強い姿を見せなければだめななので、ただ勝つだけじゃなくKOだったり圧勝は絶対。復活したところを見てほしい」と意欲を語った。

 飲酒トラブルで3か月のライセンス停止処分中、重心を低くするなどスタイルを改善。それにより攻守の切り替え、位置取りのスムーズさを得られたという。「距離感はよくなった。より当てられるし、もらわなくなった。ラウンドごとで流れをしっかりつくった戦い方もできる」と自信を口にする。

 さらによりボクシングに対する向き合い方も深くなった。これまでは試合の戦術や練習内容などは担当の加藤健太トレーナーに任せていた部分もあったが「これまでは言われた通りに動いていたが、気になったことを相談をするようにして、自分でしっかり納得できて考えられるようになった」と積極的に質問を投げかけるようになったという。

 加藤トレーナーも「自分でも考えないとこれ以上強くなれないと自覚が出てきている。ブランクをへて成長した」と内面の成長を認めている。あらゆる面で進化した姿を試合にぶつける。