ボクシングのロンドン五輪男子ミドル級金メダリストでWBC世界同級11位の村田諒太(28=三迫)が28日、プロ第5戦(9月5日、東京・代々木第二体育館)、メキシコミドル級王者アドリアン・ルナ(24)とのノンタイトル10回戦に向け米国キャンプに出発した。

 今月中旬に米国でWBA世界ミドル級スーパー王者ゲンナジー・ゴロフキン(32=カザフスタン)の合宿に参加した経験から「バタバタしないこと。打とう、打とうと思って焦っていくといいパンチが打てない。ゴロフキンも地に足をつけてパンチを打つ。まねしたい」とテーマを掲げた。

 一方、村田は隠れた能力もアピールした。合宿候補地カリフォルニア州ビッグベアは標高2000メートルを超える高地だが「自分、空気薄いの感じないんですよ」と告白。初日こそ変化を感じることがあっても「(薄い)酸素に慣れちゃって」とわずか、2~3日で環境に適応するという。

 関係者は「順応能力が高いということ。アマチュア時代からいろんな場所に行って慣れている。経験値がある」と解説。高地も苦手とせずに、高いパフォーマンスを発揮できるならば、どんな場所で試合が組まれても実力を見せられそうだ。