ロンドン五輪金メダリストで日本ミドル級1位の村田諒太(28=三迫)がプロ5戦目でWBCミドル級22位で同級メキシコ王者のアドリアン・ルナ(24=メキシコ)と9月5日(東京・代々木第二体育館)に対戦することが24日、発表された。

 同日は、同ライトフライ級王者、井上尚弥(21)の初防衛戦と、WBCフライ級王者、八重樫東(31=ともに大橋)のV4戦も組まれるなど、豪華トリプルマッチになるが、中継するフジテレビは最大34ラウンド(村田は10回戦、世界戦はいずれも12回戦)を「ノーカットでオンエアします」(関係者)。かつてプロ野球が毎日テレビ中継されていた時代でも放送の延長枠は主に30分。今ではオールスター戦でも試合途中で中継を打ち切る時代になんと「75分」の延長枠を確保。まさに異例の態勢で村田らの奮闘をバックアップする。

 またフジテレビは今回のボクシング中継直前、サッカー日本代表の新監督に決まったアギーレ氏の初陣となるウルグアイ戦(札幌ドーム)を中継する。視聴率20%が見込める強力コンテンツの流れを受けての放送となるため、より注目度も高まりそうだ。

 村田は「こういうタイミングでメキシコのナショナルチャンピオンとやれるのは楽しみ。自分のボクシングをすればKOはついてくると思う」と必勝を宣言。豪快な勝利で井上、八重樫にバトンをつなぐ。