ボクシングWBC世界ライトフライ級王者・寺地拳四朗(29=BMB)が、4月24日(エディオンアリーナ大阪)に同級1位の久田哲也(36=ハラダ)と8度目の防衛戦を行う。8日に真正プロモーションが発表した。

 当初は昨年12月19日に同会場で予定されていた一戦だが、泥酔して他人宅に無断侵入し車を傷つけた騒動で、日本ボクシングコミッションから3か月のライセンス停止や、制裁金300万円などの処分を受けたことで延期となっていた。

 発表会見で寺地は「久田選手をはじめ、関係者、たくさんの方にご迷惑をかけ申し訳ない気持ちでいっぱい。久田選手と試合ができることを感謝しています」と謝罪。その上で「(久田は)パンチもあり、技術も高い。あまりもらわないようにさばいて、打たれず倒すという〝すてきな試合〟がしたい」と意気込みを語った。

 ライセンス停止期間中は社会貢献活動を行い、周囲の支えを強く実感した。「重要文化財の掃除やラジオ体操など普段経験しないことをさせてもらった。ボランティアをするにあたって、探してくれたり一緒にやってくれた周りの方がたくさんいた。その方たちに恩を返したい。絶対に勝たないとと思っています」。失意のどん底で支えてくれた人のためにも絶対勝利を誓った。