ボクシングのWBA世界ライトフライ級スーパー王者の京口紘人(27=ワタナベ)が、“米国デビュー戦”となるWBC世界ミニマム級8位のアクセル・アラゴン・ベガ(20=メキシコ)とのV3戦(3月13日、米ダラス)を前に本来の姿を取り戻してきた。

 19日には都内のジムで練習を公開。12ラウンドのスパーリングで実戦さながらの動きを見せ「仕上がりは結構いい。この時期で12ラウンドでスタミナも持った」と手応えを語った。

 昨年11月の世界戦は、自身が新型コロナウイルスに感染したため直前で中止。感染の影響でトレーニング復帰後も調子の上がらない時期もあったが「日ごろの練習も充実している」と本来のトレーニングを積めるようになって調子を上げてきた。

 さらに米国で2試合を経験し、親交のあるWBAスーパー&IBF世界バンタム級統一王者の井上尚弥(27=大橋)から貴重な助言を受けた。「『乾燥するから加湿器は絶対持っていった方がいい』と強く言われたので用意します」。

 減量も順調で、コロナ対策のためジム関係者が送迎を行うなど、リング内外で万全を期して臨む本場の舞台。「KOにこだわって米国のファンにアピールしたい」と大舞台で雄姿を見せつけるつもりだ。