ボクシングで全階級のボクサーを格付けするパウンド・フォー・パウンド(PFP)ランキングの英国人版を、米メディア「ESPN」が発表し、1位にはWBC世界ヘビー級王者タイソン・フューリー(32)を選出した。

「世界をリードするヘビー級のボクサー」とし、特に昨年2月に当時WBC世界王者だったデオンテイ・ワイルダー(35=米国)を7回TKOで下した衝撃的な試合を評価している。

 2位は2019年にワールド・ボクシング・スーパーシリーズを制した実績を持つWBAスーパー、IBF世界スーパーライト級王者のジョシュ・テイラー(30)。3位はフューリーとの「世紀の一戦」が秒読み段階に入ったとされるWBAスーパー、IBF、WBO世界ヘビー級王者アンソニー・ジョシュア(31)が続いた。ジョシュアに関しては「2019年12月に敗北したアンディ・ルイス・ジュニア(31=米国)から、20年にタイトルを取り戻した後もいい年を送った。(初防衛戦では)クブラト・プレフ(39=ブルガリア)を9回KOで下し、はるかに自信があり爆発的だった」と2020年を振り返っている。

 1か国の選手限定のPFPについては、15日に英メディア「ボクシングニュース」が日本選手版のランク付けを行っており、WBAスーパー、IBF世界バンタム級王者の井上尚弥(27=大橋)が1位、WBO世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(31=Ambition)が2位になるなどしていた。