ボクシングの大橋ジムは16日、元WBC世界バンタム級暫定王者で、東洋太平洋同級王者を獲得した同ジム所属の井上拓真(25)が16日、昨年春に8年の交際を経て一般女性と入籍していたことを発表した。併せて、昨秋に第1子となる長女が誕生したことも報告した。

 拓真は14日に王者の栗原慶太(28=一力)を破り、スーパーフライ級に続く東洋太平洋のベルトを奪取。1年2か月ぶりの再起戦を飾り、WBA同級スーパー&IBF同級王者の兄・尚弥(27)と揃っての世界王者に向けて新たなスタートを切っていた。

 今回の入籍について拓真は「先日はコロナ禍の中、無事試合が開催できたこと、そして結果が出せたことにほっとしています。昨年春にアマチュア時代からずっと支えてくれていた高校時代の同級生と入籍しました。そして秋には待望の長女が生まれ、今回の試合は家庭を持って臨む初めての一戦でした。妻と娘の存在は、これまでとは比べものにならないくらいの原動力を僕に与えてくれました。これからも一人の男として夫として父として、より一層ボクシングと向き合い、目標に向かって邁進してまいります」とコメントした。