王者・京太郎が4階級下の相手にまさかの大苦戦

2014年05月01日 10時55分

石田順裕(左)に右ストレートを入れる藤本京太郎

 ボクシングの日本ヘビー級王者・藤本京太郎(27=角海老宝石)が“4階級差マッチ”でまさかの大苦戦を強いられた。


 ノンタイトル8回戦(30日、東京・後楽園ホール)で日本ミドル級2位の石田順裕(38=グリーンツダ)と激突。石田はミドル級から体重を20キロ増やし、計量でヘビー級の下限をクリアしたものの、実際は4階級下の相手だ。しかし、京太郎は1Rからおよび腰。元WBA世界スーパーウエルター級暫定王者の石田にびびりまくり、前夜は一睡もできなかった。キレのあるパンチをコツコツと当てられ、ノーガードで挑発される始末だ。


 終盤に石田がスタミナ切れを起こしたため、辛くも判定3―0で勝利。京太郎は「俺は勝手に負けたと思っていた。再戦? もう無理なんで。次やっても勝てない。すごい選手ですよ」と勝った喜びよりも、恐怖から解放された安堵に浸った。


 一方、京太郎の劣勢もあって試合は白熱。石田の奮闘を評価する京太郎陣営からは王座戦にならなかったことに対する“恨み節”も飛び出した。「石田選手が(1月の転級への査定スパーリングで)落とされたじゃない。ヘビー級ランク入りしていればタイトルマッチになってた。もっと盛り上がった」(関係者)


 今後は第2、第3の石田が現れる可能性がある。危険の伴う体重差のある王座戦に慎重姿勢だったランキング委員会に一石を投じたというわけだが…。いずれにせよ、難敵を撃破した京太郎の次戦は8月を予定。汚名返上の一戦となるか、注目だ。