ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者の井上尚弥(27=大橋)から〝逃げた王者〟が、今度はWBO世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(31=Ambition)に熱視線か。

 フィリピンの「ビジネスミラー」など複数の海外メディアは7日、IBF世界同級王座を7度防衛中のジェルウィン・アンカハス(28=フィリピン)のプロモーターであるMPプロモーションのショーン・ギボンズ社長が井岡との統一戦を求める発言をしたと伝えた。

 同氏は昨年から延期されているIBF同級3位ジョナサン・ロドリゲス(メキシコ)との防衛戦を優先するとしつつ「それから井岡だ。実現するために交渉するのは1000%だ」と語ったという。

 アンカハスといえば、かつて井上がWBO世界同級王者時代に何度か統一戦の話が上がり、本人も熱望しているとされた。だが結局、土壇場でアンカハスが拒否。海外メディアから「井上の強さに恐れ、逃げた王者」と酷評されていた。それが今度は田中恒成(25=畑中)との同級国内頂上決戦を制した井岡に目を向けたようだ。

 現在、タトゥー問題でJBCからの処分を待つ井岡は、3月に米国で予定されているWBC同級王者ファン・エストラーダ(30=メキシコ)とWBA同級スーパー王者ローマン・ゴンサレス(33=ニカラグア、帝拳)による統一戦の勝者との対戦を希望。アンカハスに対してはあまり気には留めていないようだが…。果たして実現に至るのか。