記者を驚かせたWBO世界王者・中谷潤人の〝ボクシング頭脳〟

2020年12月31日 11時00分

WBO世界王者・中谷潤人

【取材のウラ側 現場ノート】ボクシングのWBO世界フライ級王者の中谷潤人(22=M・T)への単独インタビューの機会に恵まれた。ジムへ到着すると中谷本人が入り口まで出迎えてくれ「お疲れさまです。今日はよろしくお願いします」と柔和な笑顔で対応してくれたのが印象的だった。

 驚かされたのが世代の違う国外のボクサーをよく知っていることだった。プロボクサーの世界王者なのだから当然と言われればそれまでなのだが、アラフォーの記者が青春時代に熱中したボクサーたちを、中谷が当たり前のように知っていたことに舌を巻いた。

 6階級王者のマニー・パッキャオ(42=フィリピン)、元6階級王者のオスカー・デラホーヤ氏(47=米国)などは知っていて当然だが、それ以外でも来日経験もある元WBC世界スーパーフライ級王者のクリスチャン・ミハレス(39=メキシコ)や、メキシコの人気者だった元5階級王者ホルヘ・アルセ氏(41)など、少し前の世代のボクサーで、22歳の王者とは世代的には乖離があるはずだが「知ってますよ。米国でアルセのおいっ子と一緒に練習したこともありますよ」との言葉には一ファンとして興奮を覚えた。

 そんな王者だが関係者の話では、あのリカルド・ロペス氏(54=メキシコ)を手本にしていたという。2階級制覇、プロ、アマ通じて生涯無敗で軽量級歴代最強といわれたボクサーだ。ロペス氏のように歴史に名を残すボクサーになることを期待したい。

(ボクシング担当・桂川智弘)