【コネティカット州アンカスビル19日(日本時間20日)発】ボクシングのWBC世界バンタム級暫定王座決定戦は、WBAで同級1位のレイマート・ガバリョ(24=フィリピン)がWBC同級4位のエマニュエル・ロドリゲス(28=プエルトリコ)を2―1の判定で破り、世界王座を獲得した。

 実現までの過程が二転三転した一戦は、最後は代役の代役がベルトを取った。

 この試合は当初、WBC同級王者のノルディーヌ・ウバーリ(34=フランス)に、元5階級王者で同級1位のノニト・ドネア(38=フィリピン)が挑むはずだった。

 それがウバーリが10月に受けた新型コロナウイルスの検査で陽性となったことで「休養王者」となり、ドネアの相手がロドリゲスに変更されて「正規王者決定戦」が行われることになった。

 ところが今月になって今度はドネアがコロナに感染。ロドリゲスとガバリョとで「暫定王座決定戦」が行われた。

 ロドリゲスは、昨年5月に英国で行われたWBSS(ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ)準決勝で、現WBAスーパー&IBF世界バンタム級統一王者の井上尚弥(27=大橋)にKO負けしてIBF王座を奪われた時以来の試合だったが、2本目のベルトを獲得することはできなかった。