【英国ロンドン12日(日本時間13日)発】ボクシングのWBA、WBO、IBF世界ヘビー級タイトルマッチは、3団体統一王者のアンソニー・ジョシュア(31=英国)が挑戦者でIBF同級1位のクブラト・プレフ(39=ブルガリア)に9ラウンド(R)KO勝ちで初防衛に成功した。

 2年3か月ぶりに英国のリングに立ったジョシュア。序盤は相手の動きを見ていたのが3Rから一気に攻勢をかける。

 中盤に右でプレフをのけぞらせると、強烈なアッパーの連打で追い打ちをかける。

 プレフはジョシュアに背中を向けて倒れ込むようにコーナーに寄り掛かると、レフェリーは最初のダウンを宣告した。

 さらにジョシュアは残り30秒となったところで右のボディーとアッパーを続けざまにヒットさせて2度目のダウンを奪った。

 そして9Rは残り1分を切ったところで右のアッパー3連発でこの試合3度目のダウンを奪う。
 何とか立ち上がったプレフは足元がおぼつかないように見えるが、残り20秒を切ったところで試合再開。

 最後はジョシュアが軽く当てた右でリングに大の字。そのまま10カウントで試合終了となった。

 昨年6月にはアンディ・ルイス(31=米国)にTKO負けして一時は〝無冠〟となったジョシュアだが、同12月に判定勝ちで3本のベルトを奪回した。

 新型コロナウイルスの影響で今年はこの日のプレフ戦の1試合のみとなったが、来年はWBC世界ヘビー級王者のタイソン・フューリー(32=英国)との4団体統一戦が実現するかが注目されるところだ。