やはり破天荒さは健在だった。ボクシングの元統一ヘビー級王者マイク・タイソン(54)が、28日(日本時間29日)に行われた元4階級王者ロイ・ジョーンズ・ジュニア(51=ともに米国)とのエキシビションマッチの直前に、大麻を使用していたことを告白した。

 米国紙「USAトゥデー」によると、試合前に大麻を吸ったかという質問にタイソンは「もちろん。毎日吸っている。やめられなかった。ネガティブな影響は何もないよ」と答えたという。

 米国ではいくつかの州で、医療目的だけでなく娯楽目的での大麻使用を合法化されており、試合の行われたカリフォルニア州も同様。さらに今回の試合前の薬物検査でも大麻は対象外とされていたため、タイソンは罪に問われることはない。

 だが15年ぶりのリング復帰に向け、最も太っていたころから45キロ減量したというようにきっちり体を仕上げ、おなじみだった試合前の舌戦も特になし。ファイトマネー全額の慈善事業への寄付を表明するなど、「丸くなったタイソン」を印象づけたが、まさかその間も大麻を使用していたとは…。

 今回の試合後、タイソンは「また再び戦う。次はさらに動きが良くなるだろう」と再びリングに上がる意欲を見せ、英国紙「メトロ」は、次回は米国ではなく大麻が合法化されていないフランスでの試合を希望していると報道。欧州ツアーを画策しているようだが、大麻使用がネックになりかねない。もちろん日本も同様。「日本で3度目のリング」も期待できそうもない。