タイソンが元4階級王者ロイ・ジョーンズとエキシビションマッチ 全盛期彷彿とさせる動き披露

2020年11月29日 15時42分

タイソンは現役時代さなががらのシャープな動きを見せた(ロイター=USA TODAY)

【カリフォルニア州ロサンゼルス28日(日本時間同29日)発】ボクシングの元統一ヘビー級王者、マイク・タイソン(54)が、元4階級王者のロイ・ジョーンズ・ジュニア(51=ともに米国)のエキシビションマッチ8回戦で全盛期を彷彿とさせる動きを披露した。

 試合開始のゴングが鳴ると、タイソンは頭を大きく左右に振ってパンチをかわしながら前に出る、全盛期を彷彿とさせる動きを披露する。

 一方のジョーンズは前半は耐えて、後半にタイソンのスタミナが切れてきたところで反撃に出る作戦だったのか、序盤はおとなしめ。それでも最後まで足が止まらないタイソンに主導権を握られっぱなし。3ラウンドには左アッパーがかすめてヒヤリとするシーンもあった。

 二人の年齢を考慮して1ラウンドが2分で行われた試合は、通常の10オンスよりも大きい12オンスのグローブを使用したこともあり、ダウンシーンもなく終了した。

 エキシビションなのでジャッジは不在。リモートで採点したWBCの元王者3人による採点も「ドロー」と発表された。

 花道で並んでインタビューを受けた試合後の2人は穏やかな表情。タイソンが「ドローでいい。皆、喜んでくれただろう?」と切り出すとジョーンズは「これでいい」と言ったのに続けて「(タイソンの)パンチはすごかった。ボディーも効いた」と疲れた様子で話した。

 これに「よく耐えたよ」と突っ込んだタイソンは続けて「また、やろう」とも。「今後は難しい」とジョーンズが消極的に答えるとタイソンは「あなたは2、3年前までやっていたんだろう? 俺は15年ぶりだったんだぜ」と詰め寄る。

 もっともその表情には笑みが。「人々を励ますために試合をしたんだから」と言ってジョーンズに歩み寄って握手を交わした光景がこの試合の意味を物語っていた。