〝泥酔車破壊〟の寺地拳四朗 出場停止の厳罰でWBC王座剥奪、連続防衛7でストップか

2020年11月27日 06時15分

寺地拳四朗

 7月に泥酔して他人の車を壊したと26日発売の「週刊文春」で報じられたボクシングのWBC世界ライトフライ級王者・寺地拳四朗(28=BMB)が謝罪文を報道各社に送った。謝罪文では「今夏に飲酒を伴う会食後に酩酊状態となり、自宅と間違えて、他人の敷地に立ち入った上に、そこに駐車されていた車を破損してしまいました」(原文ママ、以下同)と文春が報じた内容を認めた。

 4か月後の発覚には「今月になって警察から呼び出しがあり、その時点で初めて自分が何をしたのか分かった次第です」と説明。また「被害者の方には丁重にお詫びをして寛大なご配慮を頂き、示談が成立しております」としたが、来月に予定されていた8度目の防衛戦は白紙となった。

 前代未聞の不祥事に処分はどうなるのか。日本ボクシングコミッション(JBC)の安河内剛事務局長(59)は「週明けに本人から事情を聴き、その後、倫理委員会で処分について話し合います」と明言した。

 世界王者への処分といえば、最近ではWBCフライ級王者だった比嘉大吾(25)が2018年4月のV3戦の前日計量で失格し王座を剥奪され、JBCからライセンス無期限停止処分を受けた(昨年9月に解除)。ただ、比嘉の場合は競技上の「ルール違反」の問題。今回は一般人に損害を与えた点で〝罪〟は重い。示談が成立しているとはいえ、JBCは事件を起こした事実そのものを問題視しており、厳しい処分が予想される。

 大相撲では一般人への暴行騒動を起こした横綱朝青龍が引退を余儀なくされ、先月には交際女性へのDV(家庭内暴力)で逮捕されたJリーガーが契約を解除された。長期間にわたり試合ができない処分となれば、WBCから王座を剥奪される可能性もある。

 拳四朗の連続防衛回数7は現在の日本人世界王者では最長。具志堅用高の日本記録13にどこまで迫るかが注目されたが、とてもそんな状況ではなくなった。