辰吉寿以輝 リングサイドで父観戦も無念…2R負傷引き分けで連勝13でストップ

2020年11月06日 19時54分

攻める辰吉寿以輝(右=代表撮影)

 ボクシングの元WBC世界バンタム級王者、辰吉丈一郎(50)の次男で日本スーパーバンタム級8位の寿以輝(24=大阪帝拳)が6日、後楽園ホールでプロ14戦目となる同級8回戦に出場し、今村和寛(28=本田フィットネス)と2ラウンド2分59秒、負傷引き分け。プロ入りからの連勝は13でストップした。

「こんな結果で、不甲斐ない。いろいろ練習もしてきたのに。今からエンジンがかかるところだった」と、控え室に戻った寿以輝は悔しさをにじませた。

 1ラウンド(R)は右を当てて試合を支配した寿以輝だったが、2Rはサウスポーの今村にいい左やワンツーをもらうシーンも見られた。

 だが「効いてはいないし、そこから組み立てていくところだった」(大阪帝拳・吉井寛会長)と思った矢先のラウンド終了直前に、偶然のバッティングで寿以輝が左目上をカットして出血してしまう。

 傷の状況は「ちょっと深い。(幅)7~8センチぐらい」(吉井会長)で、ドクターによるチェックを受けたレフェリーが試合続行は不可能と判断。試合の前半に偶然のバッティングが理由で続行が不可能になったことで、結果は負傷引き分けということになった。

 2015年4月のプロデビュー戦以来となる世界戦(中谷―マグラモのWBO世界フライ級王座決定戦)の前座でアピールするチャンスに寿以輝は「自分の試合に集中するだけだけど、いい舞台なので、いい感じでメーンにつなぎたかった」と意気込んでいたが「いい感じ」を出す前に無念のストップとなってしまった。

 リングサイドで観戦した父は「モノは考えよう。このドローでキャリアを積んだと考えたらええんちゃうか。またサウスポーの対しても集中して練習できるやろうし」と一定の評価を与えつつ「目を切ったのは心配」と親の顔も見せた。

 今後も日本や東洋太平洋王座への挑戦のチャンスをうかがっていく方針に変わりはないが吉井会長は「傷口がしっかりふさがるのを待ちます。次の試合は間隔が空くと思う」とまずは治療を最優先させる意向を明らかにした。