統一王者・井上尚弥が帰国 新兵器パンチ「本番で出せてよかった」

2020年11月02日 20時57分

帰国した井上尚弥と大橋秀行会長(代表撮影)

 31日(日本時間1日)にラスベガスで行われたWBAスーパー&IBF世界バンタム級タイトルマッチで7ラウンドKO勝ちした統一王者の井上尚弥(27=大橋)が2日、成田空港に帰国した。

 WBO同級1位のジェイソン・モロニー(29=オーストラリア)から2度のダウンを奪って仕留めた試合は、当初4月にWBO世界バンタム級王者のジョンリール・カシメロ(31=フィリピン)と統一戦を行うはずだったのが延期となり、対戦相手も変わってという経緯を経てのものだったが「コロナ禍での状況で試合ができたことを感謝したいし、その中で自分がやれることはすべて出せたんじゃないかと思うという内容で試合を終えることができたので、これも自信になるし、また次に向けて頑張ろうと思います」と振り返った。

 電光石火のスピードで奪った2度のダウンは、世界に衝撃を与えた。そのパンチについては「モロニー対策ですごく練習してきたパンチなので、それが本番で出せてよかった」と満足顔。そして「(昨年11月の)ドネア戦同様、すごい反響のある一戦になったので、自分の中ではすごくプラスな試合でした」とも話した。

 次戦の相手にはカシメロの名前が挙がる一方で、IBFの指名試合となる可能性もあるが「このバンタム級で4団体は統一しなきゃならないと思っているので、そこに向けてやっていきたい」と最終目標がベルト独占であることにブレはない。

 新型コロナウイルス感染対策のため、約2週間の滞在中は、練習以外はほとんどホテルに缶詰めの生活を強いられたことも「今後米国でやっていく中で、今回この2週間の隔離を経験したことで(生活が)普通に戻っていったら楽に感じるんじゃないかと思います」とプラスに受け止めている。

 気になる今後については「拓真も1月に試合が控えているので、2週間の自宅待機が終わってから、拓真のサポートに回りたいと思います」と、今回ラスベガスに帯同してくれた弟のアシスト役に回ることを明かした。

 帰国して、夕方に飛行機を降りたタイミングで、仲のいいWBA世界ライトフライ級スーパー王者の京口紘人(26=ワタナベ)がPCR検査で陽性となり、3日のV3戦が中止になるという衝撃的なニュースが飛び込んできたが「この状況で誰も攻められないので、また気持ちを切り替えて頑張ってほしい」と気遣っていた。