東日本ボクシング協会は17日に理事会を行い、日本ボクシングコミッション(JBC)から事実上の資格剥奪処分を受けた亀田ジムの吉井慎次会長から事情聴取を行うことを決め「特別規律委員会」を開催する。

 昨年12月にIBF世界スーパーフライ級の亀田大毅(25)が敗れた統一戦で、亀田陣営が負けても王座を保持することを知りながら報告を怠ったとして、JBCは吉井氏らに処分を科した。亀田三兄弟の興毅、大毅、和毅が国内で試合をするにはジム移籍などが必要な状況となった。

 東日本協会の大橋秀行会長(48)は「情報が不足していて、実際のところがわからないので…」と説明し、亀田側の意見を聞いたうえで対応を判断するという。ただJBCは「(吉井会長を)呼んで話を聞くと、何ら権限を持っていない」と話すように、事情を把握しているかは不透明だ。

 また亀田側が提出した「再審議請求」についてJBCは「中身が簡易すぎる」と再提出または直接話を聞くという。そのうえで再審議の可否を判断する。